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みゃーの
愛知川(+野洲+京都白川)と 北陸(能登+金沢)にルーツを持つ、 近江八幡市民(新興住宅地そだち)。三十路。
おとんは京大理学部(いちおう)卒、おかんは奈良女子大理学部(生物)卒、本人は高卒ですがそれがなにか?
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2011年09月22日

やおよろずの神々/縄文

※前回記事、修正加えました。ご了承くださいませ(>_<)



さてさて
邪馬台国の住民は、どんな人たちだったでしょうか。
ここは魏志倭人伝でも神話でもなく、一般的な歴史の話から。
DNAの話も織り交ぜつつ(手がかり程度に。詳しくはまたいずれ)。

約35,000年前~ 無土器時代(旧石器時代)
・日本列島に人が来た
・複種類の人が来たかも

約16,500年前~ 縄文時代
・縄文土器作ってた人が来た
・それ以外の人も来たかも

約 2,300年前~ 弥生時代 
・弥生土器や銅鐸作ってた人が来た
・それ以外の人も来たかも
・(“漢氏”の人も来た)

ということで、
まずは現在、一般に明らかになっているところから当たります。



まず無土器時代。
この頃の遺跡からは、かなり小柄で南国マッチョな、従来の「縄文人のイメージ図」通りの人骨が発見されているとのこと。

DNAの面から見ると、ミクロネシア~小笠原諸島を経由したと思われるタイプが、主に太平洋側に、数%の単位で存在するようです。
ですが、都道府県毎のDNAの分布データはありませんが、滋賀県にはあまりないんじゃないかなーと思います。ミクロネシアを思わせる風貌の人ってあまりいはらへんと思うんですよ。太平洋から離れてますし。

この人々は魏志倭人伝の、以下の記述に関わりがあるのではと思います。
女王国の東に、千余里を渡海すると、また国がある。みな倭種である。
また侏儒(こびとを意味する)の国が、その南にある。人の身長は三・四尺。女王国を去ること四千余里である。
また、裸国・黒歯国があり、 またその東南に在る。船行一年で到着できるだろう。
三重県鳥羽から東へ行けば、愛知県渥美半島です。そしてさらに東へ行くと伊豆半島があり、南へ伊豆諸島、小笠原諸島、北マリアナ諸島、ミクロネシアへと連なってます。
まあそれにしても「身長三・四尺」は誇張でしょうね。「船行一年」ってのも。



で、縄文時代。
ネット上の縄文時代に関する文章を読みますと、縄文時代に日本にいた人々を全部ひっくるめて縄文人と言う傾向があるようです。
が。そこは縄目文様の縄文土器を作っていた人達、その文化を持ち込んだ人達こそが「縄文人」じゃないのかい。と私は思う。

縄文土器というと、派手な「火焔土器」を連想しがちですが、あちらは縄を転がして付ける縄目の地模様はありません。実は、また別種の人達が持ち込んだ可能性があるわけです。その人達には「縄文人」じゃなくて、別の名前が必要じゃないでしょうか?


それはさておき、縄文人。
出土した骨には特徴があって、うしろあたまが出っ張っていて(学術的には“長頭”と言うらしい)、前歯が小さいのだそうです。(実際、東北の人も、おっとりした印象の二重まぶたの人は多くても、際立って彫りが深いとか鼻が高いってことはない気がしていますが、どうでしょうね?)

で、日本で最も多いDNAタイプと、アイヌのDNA(ほぼ単一)は一致してまして、それが縄文人のものだろうと言われてます(ちなみに西日本では弥生期に渡来したと思われるDNAが最多数)。これは研究者の間でも確実視されている。
ですので早い話、縄文人≒アイヌの人です。

左から、縄文土器・アイヌ文様・アイヌの女性(酒井美直さん)。べっぴんさん。
やおよろずの神々/縄文やおよろずの神々/縄文やおよろずの神々/縄文
そして縄文土器かわいい!

こう、センスや美意識みたいなものって遺伝子に刻まれてるんだと思います。アイヌの文様がいにしえからずっと受け継がれてきたから、いにしえの縄文土器とテイストが似てるのだ、そういう見方もあるでしょうけど、それだけじゃないと思う。

縄文人のDNA、Y染色体“D2”系統は日本にしかありません。アイヌから琉球人まで、しかも端に行くほど高い割合で存在します。
この“D2”は人類発祥の地アフリカからぴょーんと高飛びして来た、なんてことはもちろんなくて、一段階前の“D祖型”が、インド洋のアンダマン・ニコバル諸島という所に高い割合で存在します。縄文人は、その周辺を経由してきた可能性が高いわけです。この離島の人達はまあ、言うたらのびのび暮らしてはったようです。現在はリゾート地化していて、どんな文化を持っていたのかも分かりづらい。

アンダマン諸島よりぐっと比率は下がるものの、インドネシアのスマトラ島にも“D祖型”が残っています。
そこの人達は、こんな家を建てて暮らして来たそうです。
やおよろずの神々/縄文
まるで白川郷ですよ。で、飛騨地方は縄文系遺伝子の比率が高いそう。
偶然じゃないと思う。きっとつながってると思うんです。



さて、滋賀県にも縄文の人が来てはった形跡があります。
昨年ニュースになりました、相谷熊原(あいだにこもはら)遺跡。東近江市の愛知川上流、永源寺です。
縄文時代初め(約13,000年前)のものと見られる、直径8mの竪穴式住居跡が見つかった。8mって、かなりのもんです。しかも古い。
これ実は考古学的には、前面に報道されてたちっこい女体の焼き物なんぞより、よっぽど大発見なんだそうです(この遺跡の説明会に行きまして、小耳に挟みました)。

ちなみに永源寺って、「木地師の里」でもあります。
ろくろ挽きで木の椀などを作る職人、であるだけでなく、木材の選定・切り出しも行うエキスパートですね。ここを拠点にして、全国の山で木地師業を展開したそうな。きっと、その人達も縄文の血を継いでいたことでしょう。


ところで、
永源寺から20kmばかり離れた愛知川河口近く、旧能登川町に、神郷亀塚古墳という遺跡があります。
Wikipediaによれば、推定年代3世紀前半、邪馬台国と対立していた狗奴国のものと考えられうんたらかんたら。何言うてはるんすか。「狗奴国」は、魏志倭人伝に記載されている、邪馬台国の南にあった国です。少なくともそう書いてある。滋賀は奈良より北やん。地図くらい見てほしいわ。

ともかくこの古墳は、邪馬台国の年代にドンピシャなわけです。

しかも、2体並んで埋葬した跡があり、夫婦の墓だろうとのこと。それってすごく珍しい。女性も何らか高い身分だった可能性がある。
卑弥呼の墓でしょこれ。これ卑弥呼の墓でしょ。それ以外の何やというの。
というわけで卑弥呼の墓発見しましたっ。
もっとババーンとアピールせなあかんかな。まあいいや。


そもそも卑弥呼とは何かというと、魏志倭人伝によれば、こうです。
「その国(倭国)は元々も男子を王としていたが70 - 80年ほどで終わった。倭国は乱れ、何年も互いに攻め合うに及んで一人の女子を共立し王とした。名を卑弥呼という。」

この出来事は、日本神話の、
スサノオ狼藉→アマテラス岩戸隠れ→八百万の神、アマテラスを呼び戻しスサノオ追放 の流れと重なるかもしれないし重ならないかも知れない。
もし重なるとしても、アマテラスは「王」の座には着かなかったと思う。

和平のために「共立した王」って、王と言うよりも法王?のような存在ですよね。
もしくは、行政、立法に対する司法のような。
その人「卑弥呼」は、この島で一万年もの間、静かに暮らしを守ってきた縄文の人達から選ばれた、それはとてもありそうなことだと思うのです。
※ただ、能登川周辺はどういう人が住んでいたか、も考慮する必要はありますが。

高天原には、アマテラス・スサノオ・ツクヨミの他にも、たくさんの神がいました。
最初に生まれたとされる三神のうちの一人が、タカミムスビ、別名・高木神(タカギノカミ)。「葦原中国平定」の際には、アマテラス神よりも最終決定を行っていたように描かれている。
そのタカミムスビさんとは、縄文の人じゃないでしょうか。



というところで、弥生期に来た人々編に続きます。

Posted by みゃーの at 17:57 │Comments(2)
この記事へのコメント
いてきですね 白人でわ ないでしょうか?昔陸つづきのとき イスラエル人もにげてきたらしいです
Posted by小熊at2011年09月22日 18:03
ひとつ
3万5千年も昔なら、現日本の土地は、大陸の一部だったのかと思います。
よく、恐竜でも何でもかんでも大陸から渡来したとされますが、じゃあ原始日本の土地は、例え島だったとしても全くの不毛だったのでしょうか?。
あまりにも矛盾ですから、何でも渡来説ばかり唱える学者や学説は信用出来ません。
ふたつ
一説には、邪馬台国や狗奴国の時代、西日本大地は島として南方に在り、滋賀や愛知辺りが南に在し、九州が北。
後に回転しながら東日本大地と衝突し、フォッサマグナや日本アルプスを形成したと言われてます。
現に伊吹山は、南国の海底火山だったと言われてますし、西日本大地の回転移動説は、信憑性が高いと思います。
また、西日本大地回転移動説を適用すれば、中国の記録に残る邪馬台国の場所が正確になるそうです。
( 伊吹山の珊瑚礁石灰岩などは、ノアの大洪水で押し上げられたとの説も有りますが。)
基本的に、邪馬台国は大和か九州かの説だけが正論とされ、近江説すら異説扱いされますし、あえて異説と言われようと近江説を主張されるなら、こうした日本大地移動説なども異説・奇論と切り捨てられるいわれはないと思ってます。
正論異論、神話や伝説や昔話も含めて様々な説を検討し、繋ぎ合わせて考えたいです。
Posted byおじゃまーat2011年09月22日 23:16
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